ジスロマックは怖い薬?

ジスロマック500mgの写真と怯える男性のイラスト

抗生物質としてよく処方されることの多いジスロマックですが、この薬が本当は怖い薬である、というお話がネット上である程度見受けられます。何故そのような噂が立っているのか?色々と調べて見ました。

抗生剤ジスロマックは風邪には効かない?

抗生物質はペニシリン系、マクロライド系などありますが、適応する病原体は細菌となっています。ジスロマックはアジスロマイシンを有効成分にしたマクロライド系の抗菌薬で、主に性感染症のクラミジアや淋菌の治療に使用されますが、その他にはブドウ球菌やレンサ球菌、肺炎球菌に加えマイコプラズマにも効果を示します。これに加えて抗炎症作用が認められていることから、炎症を伴う病気にも有効的です。そこで、歯肉炎や副鼻腔炎などに使えることから、歯科や耳鼻科などでも処方されるようになっています。通常の風邪はライノウイルス、アデノウイルス、コロナウイルスといった数百種類ものウイルスによって起こる感染症で、ウイルスと細菌は病原微生物として全く別の分類になるため、ジスロマックでは風邪の症状に有効的な作用を示すことができません。市販されている風邪薬は抗ウイルス薬に分類され、ジスロマックは抗菌薬となっています。病院で風邪と診断されると風邪薬が処方されますが、稀にジスロマックを一緒に処方されることがあります。ジスロマックは風邪に効かないのにどうしてかと思われるかもしれませんが、風邪による症状でリンパ節、気管支、扁桃などが炎症を起こすことがあるため、炎症を鎮める作用のある治療薬を使用するのです。また、風邪で免疫力が低下すると、細菌による二次感染が起こる可能性もあるため、予防として処方するケースもあります。例えばインフルエンザでは、高熱によって免疫力が低下し、合併症として肺炎を起こすことがあります。特に高齢者は発症する確率が高いので、予防のためにもインフルエンザの治療薬と一緒に、抗菌薬としてジスロマックを処方することになります。

ジスロマックとインフルエンザ

季節性の感染症であるインフルエンザは、ウイルスが感染することで発症し、高熱や咳、食欲不振、倦怠感、関節の痛みなどの症状を起こします。治療薬は抗インフルエンザウイルス薬が有効で、ウイルスの増殖を抑えることで症状の進行を食い止め、重症化するのを抑えるほか、症状の回復を早める効果があります。インフルエンザが発症してから48時間以内に服用することが必須となっており、時間を超えて服用してもウイルスは増殖しきっているので効果が発揮できないと言われています。ジスロマックは細菌に有効なマクロライド系抗生物質で、細菌によって発症した感染症の治療に用いられます。また、炎症を鎮める作用があることから、扁桃炎や気管支炎、肺炎といった症状の治療にも使用され、内科や外科を問わずに様々な現場で使用されるのが特徴です。インフルエンザはウイルス性の病気であり、治療にはウイルスに有効な抗ウイルス薬が必要です。ジスロマックは細菌に有効であり、ウイルスにはまったく効果はありませんが、インフルエンザの治療において抗インフルエンザウイルス薬と一緒に処方されることがあります。インフルエンザは重症化すると、体力が低下して免疫力が弱まるため、細菌の侵入によって肺炎などの合併症を引き越すことがあります。抗インフルエンザウイルス薬は細菌には効果がありませんが、ジスロマックを使用することで細菌を退治し、同時に炎症を静めることができるので、気管支炎などの状態にも有効です。インフルエンザからの肺炎は、50歳以上の高齢者や小児で発症しやすいため、二次感染の予防目的で処方されることが多くなっています。使用する方法は症状や年齢によって異なるので、処方された場合は、医師の指示通りに使用するようにしましょう。

小児へのジスロマックの投与

ジスロマックは細菌に有効な抗生物質で、様々な感染症の治療に用いられます。剤形は錠剤、細粒、カプセル、ドライシロップと用意されており、成人に対しては錠剤かドライシロップ、小児には細粒かカプセルが処方されます。成人では1日の最大服用量は力価で500mgと定められていますが、小児では投与量が大きく異なっており、体重換算で計算されます。ちなみに力価とは、一定の効果を発揮するために必要となる薬の量を指し、患者の体重や薬の内容量によって異なるようになります。ジスロマックでは体重が1kgに対して10mgを適用し、体重15~25kgには200mgで細粒2包あるいは2カプセル、体重26~35kgには300mgで細粒3包あるいは3カプセル、体重36~45kgでは400mgで細粒4包あるいは4カプセル、体重46kgからは500mgで細粒5包あるいは5カプセルとしています。1日に1回の服用で、3日間経口服用することが重要となっており、15kg未満では細粒のみを適用することになっています。ジスロマックは非常に苦味のある薬で、薬が苦手な小児では飲みにくいですが、カプセルなら味が分からなくなっているので非常に飲みやすい剤刑となっています。ただし、小さな子どもでは喉につっかかる感じがして飲みにくいということから、細粒を使用することが多いようです。細粒は苦味を隠すためにコーティングされており、牛乳やヨーグルトに混ぜて飲むことで、薬と気づかせることなく投与できるようになっています。ただし、柑橘系のジュースやスポーツ飲料ではコーティングがすぐに溶け出してしまい、苦味が発現することがあるので、避けるのが望ましいとされています。

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